リーフのつばさにラヴレター
この後は、今度俺の好きな店や雑貨屋などに入り、思いのほか楽しく過ごしていった。




そろそろ帰ろうと声をかけ素直に彼女も応答したので、朝待ち合わせした駅に向かった。
今思えば、彼女は決心していたのだろう。






「倉本くん……好きな人いる?」





「えっ?……」





「いろいろ橋田くんにしてもらっていたけど、倉本くんも気付いているだろうし、迷惑かけたかなって」





「……」





「でも見ててなんとなくわかるの。 好きな人いるんだろえなぁって。 そのストラップくれた人でしょ?」





「……うん」





「うん。 でもね、言いたかったの。知って欲しかったから。 はっきり言わないと始まらないって」





「……始まらない?」






意外なことを言われたのでコンクリートを見つめながら歩いていた足を止め、その目線も急に止まったために先を歩いてしまって行った河野の後ろ姿をみていた。





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