リーフのつばさにラヴレター
『もっぱら私はいるだけなんだけどね』

と、少し眠たそうに言っていた。




俺はチャンスだと思って新を昼休みに二人で過ごしているあの裏庭の近くで話し始めた。






「密会な感じだな」





「新までも橋田みたいなこと言うなよ」





「あっはは、言ってみたかった。 で、何?話って。 ストラップの人のこと?」




「っんぐ!するどい!さすが新くん!」





「まぁな〜って真面目に話すんだろ?」





「……あのさ、俺……先生が好きなんだ」





「……うん、なんとなくわかってたけど」





「やっぱりか。 それに気づいててもあの反応は結構本気だな」





「……まぁな……新がそうだろうと思ったから、話したんだ。 まず、先生とどうこうって話ねぇんだよ。 言うつもりもねぇし」





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