リーフのつばさにラヴレター
「お前励ましてんの? けなしてんの?」





「両方」






言いながら新は、両頬に人差し指を当てて傾げた。






「可愛く言ってもダメだ。 あと、好きな人がいることはバレてた。 ストラップの人だってことは」





「えっ? 先生だってことを?」





「いいや。 好きな人がいることだけで誰っていうのは、多分知らない」





「それでも諦めないのはすげぇな」





「始まりだってさ。 俺もあれくらいガッツがあればいいんだろうなぁ」





「……草食系男子……」





「言われなくてもわかってる……ん゛っ!ゴホッ!」




キーンコーンカーンと予鈴のチャイムが鳴った。





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