リーフのつばさにラヴレター


<佐東新〜目線〜>







「……このまま、保健室行くわ……」






と、わかったと返事をしながら左側を見たら窓側を歩いていた、爽が倒れ込んでいた。



おいっ!大丈夫かっ!と呼びかけようとしたら、前から血相変えて芽水先生が飛び込んできた。


俺は爽が倒れたことより、『倉本くんっ!』と言って飛び込んできた先生の方に驚いてしまっていた。



今の今まで爽が芽水先生のことを好きだと聞いたばかりか、俺は芽水先生が爽のことを気にはなってるんじゃないかと話したばかりだったからだ。




俺から見た芽水先生はあまり物事に動じないイメージが強く、何か昔あったんだろうなと少し変わった先生だと思っていた。

じゃなけりゃ、食堂事件で髪の毛は切らない。






それにしても、この様子……少し……






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