リーフのつばさにラヴレター
「あ、あのう、少し寝るんで先生も戻っていいですよ?」





「あぁ、うん。 でも佐々木先生もまだ帰ってこないし、様子見でもう少しいます。 カーテンは閉めるから大丈夫よ」





「わかりました。 ありがとうございます」





「じゃあ、閉めるよ? 」





「はいっ」







と、言ってからすぐカーテンレールに進むべき道を導かれるようにゆっくりと白い波は引かれていった。



俺はボタンを取られ、はだけているシャツをぎゅっと右手で握りしめて、下半身の鼓動をなんとか静めようと足を折り曲げて左手で我慢した。










……ふと気づくと、俺は我慢をしながらいつの間にか寝てしまっていた。



カーテン越しの静けさから聴こえるページをめくる先生の匂いが伝わってきそう……ストラップの触り具合で携帯出電話をひっぱり、今何時頃だろうと時計をみた。





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