リーフのつばさにラヴレター
勢いよく起き上がると少し頭が痛かったけれど、身体はいくらか楽になっていた。


俺の物音で気づいたのか、本をパタンと閉じ、机の上に置かれた音からすぐにカーテンがシャッと開いた。





窓から見える外は夕焼けだだった。






「大丈夫か?」






新だった。






「ん゛ーなんとか」





「“先生”じゃなくて悪かったな」





「……なんもいってねぇよ。 ……なんで先生が出てくんだよ」





「顔に出てる。 佐々木先生はさっき帰ってきて今職員室に行ってる。 芽水先生は、佐々木先生に促されて帰ったと思う……倒れた時いたんだよ」





「そっか……サンキュ。 悪かったな」





「べつに。 橋田達も心配してたけど、大勢でいても気まずいだろうから帰らせた。 大丈夫だったろ?俺は特に部活があるわけじゃねぇし……」






新は本を気にしてる俺に気づいて、






「コレは先生が貸してくれた。 読み終わったからどうぞって」





「ふーん」






何の本なのか気になって新にばれないよう亀のように首を少し出した。




その時だった。







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