リーフのつばさにラヴレター
「芽水先生ね、倉本くんがこのまま悪いようだったら送って行くって言われたのよ。 目の前で倒れたらそりゃ心配するわよね。 多分風邪だと思うから、今日は薬飲んで寝なさい。 佐東くんもありがとうね、いてくれて。 あなたも帰りなさい。 帰り道は一緒なの?」





「途中まで一緒です」






新が発したと同時に先生はホッと安堵の顔になった。






「じゃあ、やっぱり大丈夫ね」






と、佐々木先生が先生に顔を向ける。






「はい、じゃあ私は鍵返してきます」





「うんそうね、はい」






ガラガラガラと先生はまた保健室を出ていった。






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