リーフのつばさにラヴレター
津田先生に返事をしなくてはならない。

母ちゃんや父さんは、『好きにやればいい』と、なんだか楽観的というか興味がないのか、一応付属の学校に入れたのに生温い反応。

でも確か小さい頃に自分達が親から厳しく言われ(多少なりともしつけなどはあったわけだけど)、自分の子供には生きる道くらい決めさせたいと言っていたのを思い出した。


うちの両親は駆け落ち同然で家を出たらしく、俺は祖父母どころか親戚さえ、会ったこともない。

確か、二人の仲を裂こうとしたのと父さんが実家を継がず建築家にどうしてもなりたくて、家を飛び出したらしい。



その時にはもう一緒にいて母ちゃんは父さんを支えていた。
その二年後にはねぇちゃんも産まれた。何をするにもちゃんと家族皆でした。
だから寂しいとは一切思わなかった。
ちゃんと年に一回は旅行も行っていたし、なんせ仲がイイ。
それに俺には頼りのねぇちゃんもいる。



まぁ、そんなこんなで自分がやりたいことをやれっと言う両親なのだ。


だから、ねぇちゃんは短大終わり頃にどこで知り合ったかしらないが、税理士と夜週二.三しか開いていない呑み屋を経営している二足のわらじを履いたちょっと変わった、今の、旦那さんと結婚した。




だからなんの疑問を持たず、やりたいことを両親に話した。



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