リーフのつばさにラヴレター
「俺、カメラやろうと思う」




「そう。 学校は行くの?」





「今探してる。 なるべく大学にしようと思ってる」




「そうわかった。 がんばんなさい」





「うん、ありがとう」






と、話しはあっさり終わった……なっ、あっけないだろ。





津田先生にもこのことを話した。親より緊張する。





「へぇ、カメラかぁ……そうしたら、芸術学部だな。 お前大丈夫か? もう始めてるのか?」





「……いや。 でも調べたら簡単な塾のようなものがあって、二ヶ月くらいで自己範囲内で単位を取れるものがあったので通おうかと」





「そうか、わかった。 大学は早速調べといてやるっ。 まだ推薦とかあるかもしれんぞ」





「ありがとうございます!」





「じゃあ、付属の件は他に回すぞ」





「どうぞ、どうぞ」





「よし! やっと決まったかっ! 倉本!」





嬉しそうな津田先生の顔を見ながら俺は職員室をあとにした。




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