リーフのつばさにラヴレター
そのお先生にはやっぱり言いづらく、自分でなんとか習おうと思っていた。


津田先生に告げた時間は、昼休みを使って話したわけで、俺は先生をわざと避けた。

もちろん、約束をしてるわけではないので、破ったわけでもない。でも顔を合わせずらかった。
文化祭の着替えを見てしまった時よりも……それに、やっぱり先生の気持ちが見えないから……。




そんなことを考えてる俺に、朝、学校に着いたら下駄箱に小さな取っ手のない茶色い紙袋が入っていた。

何も書かれていないので、一瞬気持ち悪くなったが、中を開けるといつもと同じ飴が一袋と、風邪薬が一緒に入っていた。




すぐに先生だと気づいた。



胸の辺りが、キュウと温かくなった。




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