リーフのつばさにラヴレター
「お二人で何話してんのー?」




「脱・童貞の話」





嘘ではない。





「ひょー! シビヤな話してんな。 じゃあ、いい誘い話をあげようではないか!」




「?」「?」





「受験になっちまうから今のうちにちょっと遊ぼうってことになってさ。 また隣のクラスの子達と同中の他校のダチも誘ったから行こうぜ!」




「どこに?」





二人が勢いよく俺に振り向いた。





「なんだよ」





「珍し〜い」「珍し〜い」





二人が綺麗にハモった。





「いいだろ、別に」





小さな声で新が、





「……本当に行くのか?」




ヨシッと小さなガッツポーズをしている橋田を横目に新が言った。






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