リーフのつばさにラヴレター

光は握れない

今、俺らは受験生だというのに遊びの総合施設に来てバスケをしてる真っ最中だ。




「ほいっ、新ぁ! パス!」




「任せろ!」




「そうはいくかよ!」





橋田が新の前に阻むがすかさず斜めを走る河野が、





「はいっ!」





と、右手を挙げながらゴールに向かって走っている。

聞くところによると、小学生の頃やっていたらしく他の女子より断然うまかった。
女の子とこんなことを一緒にやっていて初めて楽しいと思った。





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