リーフのつばさにラヴレター
「ナイシュー!!」





笑顔で河野は振り向いて俺らのところまで駆け寄る。

もう一人いつも河野と仲のいい、隣のクラスの向井彩という子も橋田チーム側のメンバーに入っていて、この子もバスケ経験者だったので、悔しがっていた。

向井は明らかに橋田狙いの子で飾らない感じだ。
もちろん、座って観戦してる女子達も橋田達狙いだろう。


足をあげたり、組んだりしているので、中が見えるんじゃないかと少しスケベ心が踊っていた。




それにくらべ、今日はもうここにくることが前提だったのか、河野は動きやすそうなグレーの長袖のTシャツに大振りのネックレスで、デニムのサブリナ丈パンツ、黒のスニーカーを履いていた。

水分を取るため荷物の近くに立っているところをみると、キャップが荷物の上に置いてあるから多分かぶってきたんだろう。かなりカジュアルな格好だったが、似合っていた。




本来こういう格好がしたかったんだろうと思った。






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