リーフのつばさにラヴレター
斜め前に座る河野はムッとしたような顔で俺をみた気がしたが、あとは一度も目が合わなかった。



きゃはきゃはと、女の子というのはよく笑う。

いや、男女混合だからか、好きな奴がいるからとかでテンションが上がっているんだろう。
俺も他のやつにつられてベタベタ触られてるせいでいい気分になり、いつもの周りをみる癖はどこかにいっていた。





二時間ほどカラオケをし、各自またバラバラになりながらも、そのあとは高校生にはお得な格安のファミレスで、夕飯を食べながらまた二時間。辺りはもう暗くなっていた。




いつもの俺らメンバーはまた新の家で集まるのを決め、それぞれ女の子達を送っていった。



勝手に分担されて文句はないが、今、河野がいる方向の子達を送っている。


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