リーフのつばさにラヴレター
「今日、楽しかったなぁ。 河野はバスケ、マジうまいな!」




「……うん、やってたからね」




「……どうした? 元気ないな?」





そういったら、やっと顔を上げた。





「……っだって!……ううん、なんでもない」




「なんだよ。 なんでもないって」





少し下を向き、言いたいけど言えないような顔をしたあとすぐ、





「いつも倉本くんじゃなかったんだもん! 全部違ったわけじゃないよ? 嬉しいこともあったし……」





「何? 俺、なんかそんなに違う?」




「……あんなに女の子と話さない。 私とはあんまり話さないのに、ベタベタ触られても嬉しそうだった。 だけど、やっぱりどこかで好きな人のことを考えてるような気がしてた。 無理に何かを押さえ込んでるようにみえたの!」





……図星だった。

こんなに人に観察されると恥ずかしいもんだった。

なれない。




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