リーフのつばさにラヴレター
胸にある左手が少し動くと溢れる吐息にエロさが倍増し、なんとなく、ししし舌を入れたような気がする。

憶えているのは目の裏にははっきりと先生の顔が映っていた。


その行動にうるおぼえの無意識に河野を家まで送り、そのままの足取りで新の家に勝手に向かっていた。





キスは初めてではなかったが、前の彼女だった子が挨拶くらいのキスを勝手にしてきたくらいだった。



ただ、唇と左手に残る柔らかい温もり、そして罪悪感だけが俺の中に残っていた。






「……う……爽!」




「うえっ?!」




「なんかした? すっげぇ、どっかいってた」





他ね奴らは俺の様をゲラゲラ笑っているが、新だけが本当に心配している。





「風邪引いてから日にちが経ってないからまた具合悪いのか?」




「違うチガウ。 考え事」





ヒラヒラと手の平を見せ、顔の前で仰ぐ。





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