リーフのつばさにラヴレター
「この間二人きりにさせた日の帰り、コクられたんだって」




「「「えー!!」」」





皆、一斉だった。新、何を言うか!



でも……





「諦めないとかまで言われたから、また二人きりが気まずかったんだろ?」





と、新がチラリと目線を送ってきた。





「そう!!そうなんだ!」



「やっぱりかぁ〜そろそろだと思ったぜ!」




「河野は可愛いもんなぁ〜いいなぁ」





みんなは何か勘違いをしているが、そんな否定をする余裕がなかった。


結局橋田は来なくいつも他愛のない話やテレビゲームで対戦しながらいつの間にか雑魚寝になっていた。


俺は大きな窓のカーテンの隙間から今日は三日月だと、ぼーっと唇と左手に残る違和感で眠れない夜を過ごした。




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