リーフのつばさにラヴレター
決めた心
〜回想〜
『あのさ、この間大勢で遊んで帰り河野送って行った日。 あの日に……河野にキスした』
……沈黙が意外に長い。
『その後に何か言うためにそのことを言ったんだろ? それに、爽からしたように思えない。 違うか?』
『……やっぱりお前に言ってよかったよ』
『…………』
あのあと、新は何にも言わなかったが聞いていてくれた。
『だから、あとで河野と話してくる』
『……ああ、頑張れよ』
バシッと背中を叩かれた痛みがずっと励ましてくれていた。