リーフのつばさにラヴレター
これにまでもない足の速さで二階……三階……上がり、長い廊下を走ってやっとの思いで先生の後ろ姿をみつけた……のと、先生がこちらを向くのが同時でなんだかどうしても通じあったきがして、先生を抱きしめたかった。






ドクンドクン、ドクンドクン、頭まで鳴り響く心臓音。





いきなり、


キ-ンコーンカ-ンコーンと、終礼の合図とともにどこから湧いてきたのか学生がごった返した。






俺は思わず、先生まであと50メートルくらいのところで足を止め、そこに立ち止まった。



あんなに走ったのに息はあがっておらず、むしろ自分の中は静かだった。






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