リーフのつばさにラヴレター
少ししてから先生が学校を辞めるという噂が広まった。



なんで先生になったか聞いた時点で、先生はいつか辞めるだろうとは思っていた。


この小さな白い箱に毎日通うような生活はずっと続かないだろうって。





俺の方は、噂も薄くなり、無事に塾も卒業し、大学にも合格した。





そう思うと、力が抜けて空ばかり見上げていた。



切なくなりながら、でも笑いながら、あとは卒業の日を待っていた。




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