リーフのつばさにラヴレター
なんとなくまたカメラを構え、カシャッとシャッターをきる音がいつもより響いた時、後ろのドアがカタンと鳴った。

少しドキリとして、振り向くと河野が立っていた。




どうしたんだろうと思い、話かけようとしたら、





「倉本くん……最後にお願いしてもいい?」





少し息がきれてる。





「……この間みたいなのは、無しな」




「あの……第二ボタン下さい!」





俺は黙っていた。
先にアノコ達が言ってきたけど、この時ににはもう河野にあげる気持ちになっていた。





「これで……これで、私の中の倉本くんを思い出にするから」





下を向いたままの河野に、大袈裟だなっと思ったが人のことは言えず、俺はブレザーの第二ボタンは意味あんのかと思いつつ、ブチッとボタンを引っ張り、少し考えてから首に締まったネクタイをシュルッと外した。




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