リーフのつばさにラヴレター
急いでさっきいた場所に行くと、三人の後輩は待ってましたとばかりに、俺を見て、第二ボタン(※)とネクタイがなくなっていたのを即座に気づき、目がいっきに曇った。




俺は代わりにジャージのポケットに入ったままのクラスハチマキと、何かないかとブレザーをポンポン叩き、最近よく使っていたどこにでもあるボールペンをもう一人に差し出した。



心配しながらも意外なものにテンションをあげ、
『ありがとうございます!』と、三拍子そろって去っていった。








※ブレザーは大体二つボタン物が多く、心臓に近いのは第一ボタンですがここは第二ボタンということにして読んで下さい。

あしからず。


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