リーフのつばさにラヴレター
あの時の空と同じ空を見つめ、深呼吸をした。


「……ズズズっ。さてっ、帰るかっ!」






と、言った瞬間、向こうから一台の車が学校に向かって走ってくる。




なぜか気になってみていると、その車はタクシーだった。


先生だと思った。




でも気持ちがついて行かず、えっ?えっ?と思うばかりで、俺は身動きとれずタクシーがこっちに来るまで突っ立って見つめていた。




後部座席から運転手と話してから出てきて、やっと先生だと画面が滲んでいたのと、気持ちも追い付いた。



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