リーフのつばさにラヴレター
俺らの学校は毎年ミススクール&ハンサムスクールが投票で選ばれる。

まぁ普通は生徒のみのはずなんだが、今年の文化祭は暗黙の了解とやらはなかった。



先生はそんなこともつゆしらず、みんなから駄菓子やらたこ焼きやら買わずして持ちきれないほど、沢山もらって使われていないが休憩所として開いている視聴覚室でらせんになっている机でそれらを食べて休憩していた。


たまたま見つけて俺は(橋田達とはグループ班が違うため、休みの時間は一人で行動)教室に入って話しかけた。



一応ドアを二回ノックしてから、




「いろんな人が探してましたよ」



こちらを向きながら



「……ん、ほう」



「昼飯、今ですか?」




コクンと頷いて、ゴクッと飲み込んだら、




「いっぱい貰って嬉しかったんだけど、食べる時間なくてさ。勿体ないしさ、食べきれないから一緒に食べない?」



「……はい、じゃあいただきます」




外の賑やかさが引き立って教室の中はシーンッと静かだ。

何か喋らないと気まずくなり、俺から話しかけた。





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