リーフのつばさにラヴレター
はっ、と、もしかしたらとあの裏庭に急いで行ってみた。


やっぱりと言うべきか、やっとと言うべきか、先生は昨日の朝と同じ格好でそこにいた。



もちろん女子制服で。


また俺の存在を把握して片手を上げてこちらを向く。



「よく眠れた?」




そっちに歩いてくる俺に優しく言った。




「……はい、ありがとうございます。これ」



今度は俺が珈琲パックを横に小さく振りながら片手をあげる。




「あぁ、よくわかったね。 わざわざいいのに」




と、にっこりと笑う。







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