リーフのつばさにラヴレター
錯覚をおこす。


同じ学年にこんなにカワイイ子いたっけか?なんて変な妄想を繰り広げながら、俺と先生は少し空を黙って眺めていた。と、




「これはこれで楽しいけどさっ、流石に追い掛けられるのはちょっとね……」




まだ午前中なのに空を見ながら少し疲れ気味の先生が可哀想になった。




「まぁでも企画してるものだし、ちゃんとやってあげないとね。 折角だし」




と、立ち上がりながら言う。



短いミニスカートがヒラッとしたのを横目に、チラッと見ないふりをしながら見ていた。




「倉本くんは、昼ごはん食べたの?」



また、はっ!として




「……まだ」



「じゃあ、おごって」



「えっ?」



「少し回ろう。 仕事もしないとね」



と、カメラを片手に持って小さく振る。




「えっ?!俺と回るんですか?!」



「いや?」




俺はブンブンと慌てて横に首を振る。







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