リーフのつばさにラヴレター
ふっと、笑ってから先に歩き出した。俺はそのあとをついて行く。


まさか、先生から一緒に回ろうたどと誘われるとは思ってもないうえに、これはデートではないかと、一人盛り上がっていたら先生が、



「回りながら少し庇ってよ。 私も撮りたいしさ。 後夜祭になったらお客さんもいなくなるだろうし、それまでよろしくね。 ……ごめんね。」




と、俺を誘った訳がわかったが、それでも俺を選んでくれたのが嬉しかった。



文化祭内に戻ると、意外と普通に回れた気がした。
また先生のおかげで、俺はあんまりサイフを緩めることなく、駄菓子やたこ焼き、パンの耳揚げやら沢山もってたべながら、一緒に撮られたり、撮ったりしていた。




『あんまり撮るなよ』



と、時々付け加えながら……。





< 41 / 293 >

この作品をシェア

pagetop