リーフのつばさにラヴレター
先生は、時々寂しそうな顔をしながら、向こうで話込んでいる生徒達を撮ったり、遊び疲れた教室をわざわざ行って撮り、こっそり笑っていた。


先生の行動や表情を見て笑っている俺をふいにカメラを向けてシャッターを押していた。




「幸せそうな綺麗な顔をしていたから」




と、撮ってからすぐ付け加えた。



俺はまさか、あからさまにあなたを見ていたなんて言えず、真っ赤になったであろう顔を、そっぽに向けた。




……折角、先生が綺麗と言ってくれた顔が保てず、絶対変な顔になっていただろう。






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