リーフのつばさにラヴレター
あんなこと言われたら、もう一緒にはいらねぇなってゆっくり歩いて少し離れた所から先生の後ろ姿をみていたら、俺の後ろからガバッと同じクラスの橋田朋也が肩に腕を回しながら、話かけてきた。




「お〜い、くらもっちゃん! 一体どういうこと? あのそのおちゃんとなんで二人で回ってたの?!」




「ちちちげーよ。 まわりにいっぱいいたじゃねぇかよ!」




こんな呼び方はコイツしか呼ばないのであしからず……それにしても、一緒にいて欲しいと言われたことは、ばれないようにと、




「そのわりに回りはよく代わり変わりかわって行ったけど、お前だけずっーと、一緒にいなかった?」



すす鋭い!!




「気のせいだって!現に今、俺一緒にいないじゃん」


「まっ、確かにな……俺聞かれたよ。 参ったよな〜『可愛い子だれ?』って。 先生だよって言ったら、最初は信じないんだぜ。 まぁあんだけ可愛いかったら誰だって間違えるわな」



と、前で他の女子生徒達ときゃあきゃあ言いながら、話しているのを見ながら言う。


『だよな。』って胸の奥の方で思いだからこの気持ちがばれない程度に受け答えをする。


橋田は、




「当分、変なやつとか来たりしてな」




と、冗談半分で言っていた。






< 46 / 293 >

この作品をシェア

pagetop