リーフのつばさにラヴレター
ただただ、ドックンドックンと脈打つ心臓だけが体、全体に響く。

またパタパタと二つの足音が遠退いて行くのが聞こえ終わる頃、




「なんで私も隠れるの?」



と、これでもかってくらい近い声がした。



なぜか教室を電気をつけずに先生は着替えていたらしく、教卓の下は暗くあまり顔がみえない……みれないんだけど。




「……わかりません。 気付いたら……」




ぷっ、



と、緊張の空気から一辺、先生が笑う。




「まぁ、この状況をみられたら大変なことになことになるしね。 でもそろそろ離してくれる?」




と、意外にもギュッと抱き締めていたことに驚いてパッと離したら、急に寂しくなった腕の中が寒かった。







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