リーフのつばさにラヴレター
『もういいよ』っていう声がなんだか遠くの方に聞こえた気がしたが、まだ答えられずにいる俺に、




「おーい、大丈夫?」




と、いう二回目の言葉にハッと気付き慌てて




「はいっ!」




と言いながら、勢いよく立ち上がろうとしたら、教卓に頭を思いっきりぶつけて、ガタ-ンッと大きな音が教室に鳴り響いた。



また、




「大丈夫?!」




と、声と同時に先生は、ブッと吹き、笑い始めた。




今日一番の笑顔が見られた時、今まで生きた中で一番生きていたことに実感した気がする。今日はそれがあればよく眠れそうだと思った。






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