リーフのつばさにラヴレター
本当にトイレに行ってから自販機でミックスジュースのパックを買って、飲みながらグラウンドに向かうと、橋田が早歩きでこっちに向かってきていた。



「どこいってたのよ!」



ズルッ


こいつ、まだふざけてんな。



「飲みもん買いにと便所だよ!」



「ちげーよ!昼休みどこにいたの?!」



「……三階の階段付近」



「はあ? 一人でかっ?!」


「あぁ……昼寝したかったんだよ」



「ふーん」




と、橋田は意味有り気の返事をする。



「まぁいいけど、あの中の女子に俺目当てだけの子じゃないんだぜ」



「へぇ、やっぱり本城もモテんだな」



「……鈍っ」



「悪かったな」



「ちげぇ……もういいよ」



なんだよ、橋田のやつ。








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