リーフのつばさにラヴレター
奇数偶数でわかれた三組ずつの体育祭は、俺ら奇数組が勝ったし、なんと本当に俺らのクラスが総合優勝した。
「やっりー!!マジで優勝しちゃったじゃーん!超すごくねぇ!!何もらえんだろう?!」
「なんだろうなっ!マジで!」
意外にも俺もテンションが上がっていた。
津田先生が優勝カップを校長先生から受け取ってゴリラの様に雄叫びをあげている。
そのうちいつの間にか、隣からいなくなっていた橋田達と 抱き合って喜んでいた。
それをハハッと笑いながら見ていたら、カシャッと音がした。
音がした方に振り返ると、先生がカメラを持ってまたカメラモードに戻っていた。
と、突然
《え──今年はMVPがあるんじゃが……》
校長先生がマイクを握り締め嬉しそうに言った。
《本当はのう、生徒にあげるつもりじゃったんだが、今回は芽水先生に贈ることにした。素晴らしかった。おめでとう》
と、拍手をした。