パニック症候群

「てめえ、まず知らない
奴には一応敬語だろーが。
しかも俺の事を年上だと
思ってたんなら尚更だ。

そんで俺わオレンジじゃねえ!!
俺には魁人ってゆー
立派な名前があんだよ!!

てめえわ親にどうゆー
教育されてんだあぁぁあ!!」


俺の熱血の叫びは廊下にまで
響きわたった。

やっべえ、俺やっちまった。

これでバイトクビ決定だよ…


「いや、これは…その…」

くすくすくす…

「え?」

「あはははははっ」


見ると隣で杏里が
腹を抱えて笑っていた。


< 15 / 16 >

この作品をシェア

pagetop