パニック症候群

は~あ…
結局なんともならなかった…
よし、しょうがねえ!
このまま行くしかねえ!!

「魁人いってら~」

気合十分の俺に対して
ちゃらけたようにいう颯。
こいつ…ぜってえいつか殺す…

そう心に決めて電話で聞いた
住所に足を運ぶ。
電車で二駅、案外近いことに
ほっとする。


駅から地図を見ながら
恐る恐る歩いていく。

ちょ…ちょっと待て。

「こ…ここだよな?」

確かめるように地図に記された
場所を何度も確認するが
あっているらしい。

「インターホンどこだ??」

探しても探しても見当たらない。
あたふたしていると

ゴゴゴゴゴゴとまるでドラマのような
感じで大きな門が開いた。
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