パニック症候群
「うおっ!!!」
あまりに想像とかけ離れて
いたため素っ頓狂な声が出る。
「やっべ~、このでかさ
はんぱねえ…」
驚くのも無理はなく門の場所から
では肝心の屋敷が見えない。
それほどまでにここの敷地が
広いことを表している。
「片平魁人さまでしょうか?」
声の聞こえた方をみると見るからに
執事っぽい老人が立っていた。
「は…はい、そうです。」
執事っぽい人はにこっと笑って
「私は本山と申します。
当家の執事をさせていただいて
おります。」
そういって近くに止めてあった
黒く長い車の後部のドアを開けた。
「どうぞお乗りください。屋敷に
ご案内します。」
「は…はい」
そう促されて車に乗り込んだ。
これってあの!
噂の!リムジンって奴!!?
やっべ~!!!
とかなんとか思っているうちに
屋敷につく。