゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
「行くぞ」
「うん…」
「いってらっしゃい」
「はい。…たぶん…夕方になります」
「わかったわ。待ってるわ」
「………はい」
今日はお父さんとお母さんの命日。
お父さんとお母さんは、3年前に死んだ。
あたしが中2で、お兄ちゃんは高校3年生だった。
お父さんとお母さんのお墓は、ここから少し遠くにあって、電車で40分。
電車に乗ってお婆ちゃん家に近づいた。
「いらっしゃい」
おばあちゃんは、いつも優しい。
しわしわの顔をもっとしわしわにしてあたし達に笑いかける。
「ひさしぶり、…お婆ちゃん…。」
「元気にしてたかい?」
「ぅん…おばあちゃんは?」
「あたしは大丈夫だよ!!」
去年と何も変わってない。
あたしの心も、過去も、記憶も、
現実も。