゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
「おはよ」
「おはよう幸輔っ」
幸輔のあの笑顔は残酷だ。
「今日から来るんだね」
「って言っても明日から夏休みなんだけどね」
「確かにね」
「いろんな所に遊びに行こうね」
「………うんっ」
あたしは……
嘘の笑顔を得意になんてなりたくない。
「海とかこの前行った水族館とかいっぱい行こうね」
「うん」
あたしは、幸輔の前では本当の笑顔でいたい。
嘘の自分なんて、……
見せたくないよ…。
幸輔は……まだ本当のあたしを少ししか知らないから…。
少しでも本当のあたしを知って欲しいよ…。
ねぇ幸輔――…
本当は恐いんだ。
幸輔があたしを嫌いになって、
あたしから離れることが……。
恐いんだ。