゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
「っ…」
お兄ちゃんの腰に
ジーンズの陰から見える大きな火傷の跡が見えた。
「由岐?」
あたしはお兄ちゃんの腰を見開いて離さなくて、不審に思った将くんがあたしの名前を呼んだ。
「……。」
でも今のあたしにはそんな呼び声聞こえていないに等しかった。
「?」
お兄ちゃんがあたしの方を向いて腰が動いた。
それであたしはハッとして視線を逸らした。
そして食べていたアイスとスプーンをを持って自分の部屋に走り出した。
「由岐!!」
将くんの呼び声が聞えた。
でもあたしの足は止まらなかった。
バタンッ
部屋のドアを閉めたら、ドンッて少し小さな音がした。
「……。」
ドアに寄りかかってズルズルと下に座ると、階段を登る音がした。
あたしはそれに反応してドアの鍵を閉めた。
「由岐」
お兄ちゃんの声がドア越しにした。
「………。」