゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
目の前で、お兄ちゃんの過去の話をしていた将くんも、泣きそうな顔をしていた。
そんな、将くんが大好きだ。
「………ごめんなさい」
「それを瞬に言ってあげて」
って笑う将くんは本当に優しい顔をしていた。
「由岐も辛かったもんな。」
「……。」
あたしは何も言わずにコクンと頷いた。
「あたし、目の前で……お父さん達が燃えてて…っ」
「お母さん達助けたかったのにっ…お兄ちゃんがっ…ぃか、せてっ…くれなくて…っ…」
「体がっ…ぅ、うっ動かなかった…のっ!!」
「ぅん…。由岐は偉いよ」
って言ってあたしの頭を優しく撫でてくれた。
将くん………ありがと、…。
あたしは、少しだけ将くんによりかかって、涙を流した。
家に戻ると、お兄ちゃんはリビングのソファーに、座っていた。
「お帰り」
「ただいま」
「…ただいま。お兄ちゃん」
「……おかえり。」
お兄ちゃんは小さく笑っていた。
「お兄ちゃん…ありがと…」
「…?」
あたしがそぅ言ったのに、お兄ちゃんはその意味がわからないで?が頭の周りを飛んでいた。
あたしの隣にいた将くんはプハッと笑った。