゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
それから、お兄ちゃんはすぐにバイトの時間を少しだけ短くしてくれた。
って言っても日にちは同じなんだけど、1日のバイトの時間が短くなっただけ。
でもそれだけでもかなり違うものだ。
バイトがあっても晩ご飯のときにお兄ちゃんが帰ってくるから、同じ時間にご飯が食べれるんだ。
今までだったら一緒に食べれないのが当たり前、家にいてもご飯ができる前にバイトにでかけて帰ってきたらもぅ外でご飯を食べてて一緒には食べれない。
だから今は本当に嬉しい。
今まで、拾ってくれた将くんの家の食卓に、別の家の人間があたしだけで、しかも堂々と食べてるのが恥かしくて、迷惑かけてて嫌だった。
将くん達家族3人と、別の家の人間のあたし1人。
あたしだけで、なんだか嫌だったんだ。
いつもいつも、お兄ちゃん帰ってきてって思ってたんだ。
だから、本当に本当に今が幸せで嬉しいんだ。
「ただいま」
「お帰りっ!!」
あたしは帰ってきたお兄ちゃんに抱きついた。
「ちょっお前何歳だよっ重いって!!」
「えへへっ」
重いって言っても声と顔が優しいよ?
あたしもだけど、今が本当に嬉しいよ。
あたしはお兄ちゃんから離れて、お兄ちゃんを手を引っ張っていい匂いのするキッチンへと足を進めた。
「お兄ちゃん帰ってきたよ!!」
「「「お帰り」」」
そこにはやさしい顔をした3人がいた。