゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.




「どうしたの?」


その次の日、幸輔に会った。

もぅ少しでバイトの時間だけど、少しだけでも話していたいの。
一緒にいたいの。


「お兄ちゃんがねっ!!」

って幸輔の顔を見て言おうとしたら幸輔が本当に優しい顔をしていて、ドキッとした。

「?…由岐の兄ちゃんがどうしたの?」

「バ、バイトの時間短くしてくれて………一緒にご飯…食べてくれたんだ………///」

「そっか!!よかったな!!」



あたしは幸輔の顔を見てられなくて下を向きながら小さな声で言ってしまった。











「あっ由岐これあげる」

って言って鞄から取り出されたものは飴。


「これ俺の気にってる飴なんだ。美味しいから由岐にもあげるな」

って言ってあたしの小さな掌に乗り切らないほどの飴をくれた。



「…………ありがと…」

「んっ!!」

って笑う幸輔は本当に嬉しそう。


何で幸輔はそんなに嬉しそうなのかな?

名前の通りに幸輔は『幸』せだよね。

だからあたしも幸せだよ。



「じゃぁ俺バイト行くな」

「うん…」

もぅちょっと一緒にいたいな…。

でも、…会えただけでも幸せなんだよね。




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