゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
「………。」
「………。」
2人とも何も喋らないのは、目の前にもぅDearが見えるから。
何でこんなときに限って幸輔はバイトなんだろうか。
もぅちょっといたいよ。
なんていうあたしの我儘はもぅできないぐらい、幸輔のバイトの時間は迫ってきている。
さっきまで幸せでいっぱいで、満たされて、溢れていた。
なのに今は寂しさで溢れてるよ。
何でこんなに想いが激しいのかな?
何で“幸せ”で固まらないのかな?
あたしはずっと幸せでいたいよ。
それは我儘だよね。
うん…。
「………じゃぁね……幸輔…。」
「ん…。」
何で、何も無かったのにこんなに離れがたいんだろう。
繋いでいた手が、ゆっくりと離れた。
あたしはそんな寂しさでいっぱいの掌を見ていた。
ふわっと、あたしの頭の上に何か温かいものが触れたのが分かった。
あたしは顔を上げると、顔を真っ赤にさせた幸輔がいて、
「夜に電話するね」
っとクシャクシャな笑顔を見せた。
あたしはそんな幸輔の笑顔にきゅんっとして熱が一気に顔に集中した。