゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.




『これからどぅするんだろう…。』

『両親が亡くなったんでしょ?』

『親戚の家じゃない?』

『へぇかわいそうに…。』




………。


もぅ…葬式は終わったんだね。
終わった瞬間にそんな話して、あの子達の事何も考えてないじゃない。
そんな話、あの子達には聞かせたくないの。
あたしも聞きたくない。



「………。」


「………。」



何も言わないでお兄ちゃんの学ランを握っているのは妹の由岐ちゃん。
お兄ちゃんはただ立ってるだけ、だけど神経が由岐ちゃんに集中してる感じ。

あたしは何でこんなにも冷静になれてるんだろう…。
親友が死んだのに…。
親友と、その夫も死んだのに、
あんなに仲良しだったのに、
何であたしは泣いていないんだろう…。





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