゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.




「瞬…?」

お兄ちゃんの瞬くんと、あたしの息子の将也は同じ歳で仲良し。
親友と同じ歳の息子を持つってこんなにも嬉しい。
そして、息子の2人もとても仲良しなのが嬉しい。


「将也…。」

「由岐…?大丈夫?」

妹の由岐ちゃんは何も言わないで顔を横に振った。






「なぁ瞬…。」

「俺ん家来いよ」

何を言い出すのかと思った。
この息子は。
自分ん家の状況を知って言ってるのかしら。
でも―――…


「でも…」

「いいわよ。おいで」


あたしはこの子達を守ろうと思った。


「………でも…」

「いいのよ。」




それから2人は、しばらくあたしの家で住む事になった。
由岐ちゃんはまだまだ中学生だしね。
瞬くんは高校3年生だけどまだ“学生”。
あたしも、あたしの旦那も、そんな子達を見捨てるほど、冷たい人間でも、恩着せがましい人間でもない。
あたし達は、本当にこの子達を守りたいんだ。
あたしの旦那も、紗結子の旦那と仲良しだったから旦那もこの子達を嫌ったりしない。




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