゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
「んじゃ行こうっか」
「乗って乗って!!」
「ぁ…はい…」
車大きくてよかったぁ…。
小さかったら絶対この2人は歩いて行くって聞かないから―…。
だからよかった…。
でも着いたら――…。
当たり前だけど由岐ちゃんと瞬くんは隣にいて、瞬くんの隣には将也がいた。
そしてその前にあたしと旦那が座った。
由岐ちゃんと瞬くんは2人でこしょこしょと話をしていて、ときどき将也が入るだけ。
「いいの?話し掛けなくて」
「いいの。今は見る時…」
前日に旦那には話しておいた。
最後の最後に由岐ちゃんと瞬くんは目を合わせてボタンを押した。
あたし達はすでに何を頼むか決めていた。
つまり由岐ちゃんと瞬くんは最後にメニューを見たんだ。
将也が頼んだご飯が最初に来て、その後に瞬くんのご飯が来た。
「お先に…食べます…。」
「「どうぞ♪」」
あたしと旦那が言うと、瞬くんは躊躇しながらも口に運んだ。
瞬くんが頼んだのはドリア、
将也は…ハンバーグ…。
とことん瞬くんが大人に見えた。