゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.




メニューを見ると、瞬くんが頼んだドリアは650円。

由岐ちゃんのオムライス単品は780円。


めだって安い!!
って訳じゃないけど安いほうで、あぁあたしの予想は当たったんだなって思った。





食べ終わって店を出た。


「「ありがとうございました。」」

「いいのよ?そんな敬語よしてよ」

「でも…」

「僕も、敬語は嫌だな。もぅ家族なんだし」

「「………。」」



「「はいっ」」

「ほら、敬語になってる」

「「あっぅんっ」」

慌てて言い直す瞬くんは何だかかわいい。






でも、その時この2人は傷ついてたんだね。


“家族”って言葉に――…。






「もら、幸輔早く」

「ちょっと待って!!ズボンに引っかかった!!」


服にズボンの何かが引っかかったのか、歩きずらそうに歩いている男の子、とその家族がその男の子を見守っていた。



いいな、あたしも由岐ちゃんと瞬くんと、あんな風になりたい。



あたしは密かにそんな事を思っていた。







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