゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.




ある日だった。


瞬くんも、由岐ちゃんも笑顔で返事をしてくれるようになった。

瞬くんはバイトを入れてなかなか一緒に会えなくなった頃。

由岐ちゃんは中学3年生。

瞬くんは大学生になった頃だった。







『すみません由岐帰っていますか!?』



突然電話がかかってきたのは瞬くんだった。

瞬くんから電話が来るのは珍しい事じゃなかった。

バイトのたんびにきちんと何時ぐらいに帰るか電話をしたり、バイトが変更になったときにもきちんと電話してくる。

だからこのときもバイトの変更かなって思った。


なのに電話の内容は由岐ちゃんの事だった。



「え…いないけど……。どうしたのッ!!??」

『ぁ、いえ…何でも無いです…』

「何でも無いって何よ!!どうしたの!?」

『……実は、…今日由岐と待ち合わせしてたんですけど……来なくて…帰ってるのかと思って…』

「………。」


あたしはそれを聞いたとき血の気が引いた。


あたしは電話を切って家を出ようとした。

『すみません。由岐が帰ってくるかもしれないので家にいてもえませんか?』

そぅ言われてあたしは我慢した。

「…………わかった。由岐ちゃんが見つかったら…連絡して…?」

『はい。すぐにします…。』


あたしは電話を切ってイスに座った。

ヤバイ……泣きそう……。


由岐ちゃんが心配で心配で、――…

ずっとドキドキしていた。





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