゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
「今日はどこ行くの?」
「ほしい物があるんだけどさ、選んでくれない?」
「うんっいいよ!!」
幸輔のほしい物か…。
何なんだろ…。
電車に乗って30分くらいして、そこから少し歩いた所に、小さなショッピングモールがあった。
あたしはそんな所知らなくて、思わず訊いてしまった。
「こんな所知ってたんだ…」
「バイトの先輩に聞いたんだ。で、バイトの後に一緒に行ってあぁここいいなぁみたいな」
「へぇー…」
入って隣に、木製のあかちゃんのおもちゃが売っていて、かわいい。
左にはかわいい食器。
「かわいいね」
「だろ?由岐好きそうだよな。」
「うん好きぃーっ!!」
少し行った所に、黒い陶芸食器があって、あたしはそれを見た。
「入る?」
「ちょっと見てから買っていい?」
「いいよ」
幸輔はにこっと笑って一緒に入った。
中に入ると、黒と灰色の陶芸食器があって、スプーンまであった。
あたしは、サラダが入るくらいの食器を、5個買った。
「由岐って5人家族なんだ」
「………うん。そぅだよ」
「みんな優しいの」
「そっか」
幸輔があたしを見て優しく見るから、家族の事を訊かれてモヤモヤしていたものはすっ飛んでいった。
本当に、あたしの中での幸輔の力は凄い。