゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
あたしは床に座っていた。
お兄ちゃんは勉強机の椅子に座っていた。
お兄ちゃんは椅子から立ち上がって、
あたしに近づいた。
「なぁ由岐。」
「?」
「これ、誰にも言うなよ。
俺も、将也も、
思い出したくない。
言うのはこれが一生の中で
最後だ。
俺は由岐だから言うんだから。
将也の親にも、
絶対に言っちゃ駄目」
あたしはお兄ちゃんの言葉を聞いて、
恐くなった。
そんな事を聞いていいのかな。
あたしで、
いいのかな??
「………あたしは、
そんな話、聞いていいのかな??」
「いいよ。
だから将也は由岐にそんな
面影を見せたんだから。
もしかしたら知っててほしかったのかもな」